感染症やがん予防、男性機能向上にもつながる“最強食品”

2020/09/17 免疫力向上

男の底力2020年9月17日高麗人参

現在、免疫力を高める作用のある食品と、その機能性解明の研究が進んでいる。そこで、どんな食品をどのように摂取すれば私たちの健康維持に役立つのかについて、同志社大学生命医科学部の市川寛教授に解説してもらう。

最も理想的な食生活は昭和50年の食卓

健康面から見たとき、日本人が最も理想的な食生活を送っていた時期があります。それは1970年代、もっと具体的に言えば、昭和50年頃とされています。

前年に現役を引退した長嶋茂雄氏が監督に就任した巨人軍が最下位に沈み、広島カープが初優勝を遂げたこの年、日本人は和食中心の最も栄養バランスがとれた食生活を送っていたとされます。

つまり、当時の食卓の様子を思い出し、いまの食事に不足している栄養素を加え、当時の食卓には無かったものを省けば、「理想的な食」となるのです。


不足栄養素はサプリで補充

そう考えた時、不足している栄養素をサプリメントで補充する、という考え方は、非常に理にかなっていると言えるでしょう。

すべての栄養は日頃の食事で補うべきだ、と考える人もいますが、実際問題としては難しい。もちろん栄養摂取の基本は食事ですが、これにベーシックサプリでビタミンとミネラルを補充し、それでも足りない栄養素は個別に選んでいく、というのが妥当な考え方と言えます。

なかでも現代人が意識すべきテーマは「抗酸化」です。老化の元凶ともいえる活性酸素の働きを、「食」によって抑え込んでいく、という姿勢を持つことは、長寿を目指すうえで不可欠と言えます。

これまでの研究で、活性酸素の働きを抑える(抗酸化)作用が認められた食品はいくつかあります。たとえばヨーグルトに代表される乳酸菌飲料や、昔から栄養食品として用いられてきたニンニク由来の食品などは、抗酸化能を高めることが分かっています。


高麗人参に活性酵素抑え込み効果

私が個人的にオススメするのは高麗人参です。別名「オタネニンジン」とも言われるこの機能性食品は、1〜2週間続けて摂取すると、活性酸素の中で最も凶悪な「ヒドロキシルラジカル」という物質を抑え込む働きを持っています。

酸化ストレスを抑制することは、感染症やがんの予防につながるだけでなく、「男性機能」の維持・向上にも役立ちます。感染症対策としての機能を体感することは難しいですが、男性機能はそのままダイレクトに実感できます。夕刊フジの主要読者層である中高年の男性に、高麗人参は特にお勧めしたい食品の一つです。

ただ、気を付けてほしいこともあります。「この商品は抗酸化能がビタミンEの500倍」などと謳う商品もあるようですが、それを摂取したからといって血液中の活性能が500倍に高まるなどということはありません。


社会保障費の抑制にも食品活用を

また、試験管レベルの抗酸化作用だけを測定して、生体内での変化の検証が曖昧なものも少なくないのです。

先に上げた乳酸菌飲料やニンニク由来の食品、高麗人参などには、実際にそれを摂取した人の体内で抗酸化能がどう高まるのかを検証し、その変化を実証したものが多く存在します。

こうした食品の機能性表示は、現状では許可されていません。しかし、高齢社会のいま、社会保障費を抑制しなければならない日本において、こうした食品を有効利用することはとても重要な取り組みと言えるのではないでしょうか。

(構成・中井広二)


【市川寛教授】

京都府立医科大学卒業。米ルイジアナ州立大学留学などを経て、2008年から現職。日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本抗加齢医学会の各専門医。日本内科学会認定内科医。日本病態栄養学会認定病態栄養指導医。





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