コロナ禍を強く生きる「無意識に幸福になる方法」

2020/07/28 免疫力向上

無意識に健康になる1

新型コロナウイルスの感染は東京を筆頭にまだ収まる気配はない。だが、多くの会社では徐々にテレワークや在宅勤務から通常勤務に戻りつつあり、通勤電車も込み合い始めている。男性医療の第一人者である順天堂大学医学部の堀江重郎教授は、この「新しい生活様式」の中で男性がどのようにパワーを発揮し、幸福度を高めていけるのかを考察する。



コロナが変えた働き方・生き方

仕事は通常に戻りつつありますが、外食を中心とした消費のほうは依然低迷しているようです。


たかだか2カ月というコロナ自粛の中で、消費することの価値がなんだか小さくなったような気がしますね。


コロナウイルス禍は、働き方や生き方の価値観を意識しないうちに変えつつあります。そんななか、私はYouTubeで配信するWEBライブセミナー「男塾」を先月からスタートしました。


評論家の内田樹氏は、佐藤友亮医師の著書『身体知性』の対談で、人間の生きる力は、それは個人であれ、集団であれ、競争によってではなく、個性によって集団に貢献することで高まると述べています。


競争する社会では「競争の基準」があることで、集団が逆に均一化してしまい、それが組織の弱体化につながるのです。


そこで「男塾」では、「ゆるさ」や力みがない状態で自分のパワーを最大限発揮できないか、を考えたいと思っています。


【動画で解説】無意識に幸福になる生き方

正式な第1回となる7月15日の配信では、「幸福であること」を学問とされている慶應義塾大学の前野隆司教授に登場いただき、「無意識に幸福になる生き方」についてお話しいただきました。


これは宝くじのように思いがけずに大金が入り幸福になる、という偶然の話ではありません。


「われ思う、ゆえにわれあり」とはフランスの思想家デカルトの言葉です。ここには、考える脳が身体を、そしてその人の人生を支配しているという知性への賞賛が感じられますが、私たちはむしろ無意識のうちに大事な判断をしていることがよくあります。


直観というのも、ほぼ無意識に得られる「考え」ですね。もっとも、直観が無意識で出てくる背景には、これまで出合った出来事と判断への感情の蓄積があります。


この蓄積は脳の扁桃体という記憶装置に収納されていて、新たな判断をするときには、すでに扁桃体で情報が処理され、感情が「無意識」に出るよう用意されているのです。


無意識で、時間や空間の制約から自由になろう

たとえば、武道の達人は力みがなく、広い視野で、相手が動作に入る極限の部分を感じることができるといいます。


これも数多くのトレーニングと実戦経験により、「無意識」のうちに瞬時に身体が反応できることなんだろうと思います。


あるいは別の「無意識」を考えてみましょう。


画家が絵を描くことに没頭しているとき、時間はまったく気にならなくなります。「ああ、もうこんな時間か」と時のたつことが早いと感じる時は、「フロー」と呼ばれる集中状態にあります。


時間や空間の制限から自由になれるのが無意識であり、その時はわざわざ「僕は幸福だな」と思う必要もなく、他人と競争する必要もありません。


ではどうやって無意識に幸福になれるのか。詳しくは「男塾」の動画でご覧ください。

無意識に健康になる2


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この記事の監修者

堀江 重郎

堀江 重郎

1960年生まれ。東京大学医学部卒業。日米で医師免許を取得。国立がんセンター中央病院、杏林大学講師を経て帝京大学医学部主任教授に就任し、日本初の男性更年期外来を開設。2012年に順天堂大学医学部教授に就任。日本抗加齢医学会理事、日本Men's Health医学会 理事長を務める。『ホルモン力が人生を変える』他著書多数。テレビ番組の出演、監修も多数。

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