自毛植毛後、何日で仕事に戻れる?早期復帰、バレないためのポイントも紹介

2022/06/23 自毛植毛

自毛植毛後、何日で仕事に戻れる?早期復帰、バレないためのポイントも紹介

自毛植毛の施術を本格的に検討している人にとって、心理的に高いハードルとなっているのが「仕事にまつわる諸事情」かもしれません。

自毛植毛は入院不要の日帰り手術が主流とはいえ、術後の休みがどの程度必要で、いつごろ仕事に復帰できるかはとても気になるところです。できることなら、植毛したことを職場に気付かれることなく、すっきりとした気分で出社したいという気持ちもあるでしょう。

そこで本記事では「仕事はどれくらい休めばいい?」「スムーズに出社するためのポイントは?」など、自毛植毛と仕事に関する疑問について掘り下げていきます。施術を検討中の人も、将来的に自毛植毛が必要かもしれないと考えている人も、ぜひご一読ください。

自毛植毛の方法で回復に違い

自毛植毛の施術から仕事復帰までに必要な日数を判断する要素としては、「施術方法」「植毛した部位や本数」などが挙げられます。また、職種によっても復帰への道のりが異なってきます。

まずは自毛植毛の施術方式によって異なる術後経過について見ていきましょう。

FUE法とFUT法

自毛植毛の施術は、移植する髪の採取方法によって大きく2つに分けられます。専用器具を使って毛根をくり抜くFUE法と、メスを使って頭皮を切り取るFUT法です。

それぞれにメリットがありますが、髪を採取する後頭部や側頭部の回復という点では、メスを使わないFUEの方が早くすみます。頭皮にできる傷も、一つ一つが小さいので目立ちません。

一方、FUTは採取部分を縫合するため、術後数日間は包帯が外せません。後頭部には痛みが残るため、しばらくの間は痛み止めを服用することになります。

刈り上げ部分にはウィッグ

メスを使わないFUEですが、毛根を採取するために後頭部をバリカンで帯状に刈り上げる必要があります。そのため、術後は「ヘアシート」と呼ばれるウィッグを装着することで刈り上げた部分を隠すのが一般的です。

FUTの場合は縫合した際の傷痕が線状に残りますが、周囲の髪によって自然と隠れるので目立つほどではありません。

移植先には多数のかさぶた

FUE、FUTどちらの方式でも、採取した毛根を株分けして移植していく工程は同じで、生え際や頭頂部には植毛した数だけ「かさぶた」ができます。

頭頂部に比べ、生え際のかさぶたはどうしても目立ってしまうかもしれません。かさぶたが取れるまでの日数には個人差がありますが、1~2週間はかかると考えておくとよいでしょう。

施術方式の違いについては【傷跡にも違いがあるFUTとFUEとそれぞれの特徴とは】で詳しく紹介しています。

仕事内容で復帰時期は変わる

仕事内容で復帰時期は変わる

自毛植毛の施術に伴う出血や痛み、赤みなどが回復して、日常生活に戻るまでの期間のことを「ダウンタイム」と言い、ダウンタイム中は日常生活が制限される場合があります。仕事についても同様で、できる業務とできない業務があるため、復帰時期にも違いが出ます。

車の運転はできない

FUTによる自毛植毛を行った場合は、術後に痛み止めを服用するため、副作用によって眠気が表れる可能性があります。車の運転や機械類の操作が必要な業種の人は、痛み止めの服用期間が明けてからの仕事復帰がいいでしょう。

運転ができるようになっても、後頭部がヘッドレストに触れることで痛みを感じる場合もあるので注意が必要です。

翌日出勤が可能なケースも

デスクワークが中心の場合、激しい運動を伴わないことを条件に、施術翌日から出社が可能なケースもあります。ただし、痛み止めを飲んでいる場合は業務に影響が出てしまう可能性もあります。

営業職の場合は、移植先にできたかさぶたが気になるかもしれません。髪型によってカバーできない場合は、増毛パウダーやかつらの使用も選択肢となります。

体を動かす職種は十分な休養を

土木作業員やスポーツのインストラクターなど、運動が欠かせない職種の人は少なくとも1週間程度の間隔が必要となります。運動によって傷口が開くおそれがあるほか、血行が過度に促進するのを防ぐためです。

復帰後に気をつけたいのは、帽子やヘルメットの着用による「患部の蒸れ」。通気性のよい帽子をかぶったり、タオルを巻いてから大きめのヘルメットを身に着けたりといった対策が欠かせません。

生着率を低下させないことが第一

自毛植毛の施術後は、移植した毛根の生着率を低下させないことが最優先となります。

窮屈に感じることがあるかもしれませんが、クリニックの指示に従って生活を送ることが施術の成功につながり、結果的に職場復帰を早めることにもなります。

シャンプーには細心の注意を

移植株が定着するには最初の2~3日が重要と言われています。患部を掻いたり、かさぶたをはがしたりするのはもちろんNGですが、シャンプーの際にも細心の注意が必要です。

患部はこすらずマッサージするように洗い、シャワーを直接当てないようにしましょう。髪を乾かす時もタオルで患部をこすらないようにするのが肝心です。

激しい運動や飲酒喫煙は避ける

頭皮ケアと並んで大切なのが、頭皮の血行を正常に保つことです。飲酒や激しい運動は血行を促進させるため、患部の腫れや赤みが収まりにくくなってしまいます。

喫煙の場合は、逆に血流が悪くなります。そのため毛根を育てるための栄養分が届きにくくなり、生着率の低下につながってしまうかもしれません。術後の過ごし方については【自毛植毛の術後の過ごし方と注意したいポイント】も合わせてご覧ください。

仕事復帰のためにできること

自毛植毛の施術から数日の間は、新たな髪の定着を促すだけでなく、仕事復帰の環境を整える意味でも大切な期間です。術後から仕事復帰までの生活を順調に送るため、施術前から前もって準備しておけることはないのでしょうか。

施術前に髪を伸ばしておく

生え際に植毛した際にできるかさぶたは、人と向き合う営業職や接客業に限らずとも、施術を受けた多くの人が気になってしまうものです。

施術直後は赤いかさぶたも、時間経過とともに褐色に変化していくため、徐々に目立たないようにはなります。とはいえ、かさぶたが完全に取れるまで仕事を休める人はそれほど多くないでしょう。

そこで、施術前から髪を伸ばしておくことがおすすめです。術後に前髪を下ろせば、患部をうまく隠すことができます。ソーシャルディスタンスが定着した昨今なら、近づいて覗きこまれる心配も少ないでしょう。

自毛植毛を複数回に分ける

AGA(男性型脱毛症)は進行性です。一度植毛しても、薄毛がさらに進んだ場合は植毛部分が「離れ小島」のような状態になる可能性もあります。

そうしたリスクを避けるため、自毛植毛を複数回に分けて計画的に行う方法もあります。一度に植毛する場合よりも本数は抑えつつ、その後の頭皮の状態をみながら再度植毛するというわけです。

AGAの進行に合わせて柔軟に対応できるほか、ヘアデザインの自由度が増すというのが植毛回数を分ける場合のメリットです。このほか、施術によって受ける頭皮の負担を分散できる利点もあります。移植する本数が少なければ、かさぶたができる面積も抑えられるため、早期の仕事復帰にもつながります。

リモートワークの活用

コロナ禍によって一気に浸透した「テレワーク」「リモートワーク」。働き方改革推進の流れとも重なって、緊急事態宣言が解除された後も恒久的な制度として採用する企業が増えています。

「出社」「リモート」のいずれかを従業員が随時選択できるケースもあるので、勤務先がそうした制度を採用している場合は、自毛植毛の施術前に予約しておくのもよいでしょう。施術後、安静にする期間を十分確保できる上に、植毛したことを職場で気付かれるリスクも避けられます。

状態を落ち着かせてから職場へ

自毛植毛の施術を受けてから、仕事に復帰するまでの過程や注意点について紹介してきましたが、いかがでしたか。自毛植毛の施術は1日で終わるため、翌日から職場に戻れるケースもあります。

ただし、術後のダウンタイムや生着率のことを考えれば、なるべく安静にしておきたいところです。また、植毛を受けた痕跡を目立たなくする意味でも、1週間程度の休みを確保してから施術に臨むのが理想的と言えるでしょう。

また、昨今のリモートワークの拡大は、自毛植毛を受ける人にとっては絶好の環境ともいえます。術後間もなく出社して「バレていないだろうか」といった不安を抱えることなく、仕事に集中できるのは頭皮環境にとってもプラスです。

施術を受けたばかりの頭皮をしっかり落ち着かせながら、心身ともに自信がみなぎった状態で職場に戻れるとよいですね。

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