【自毛植毛】治療の際の痛みと術後の痛みについて
自毛植毛は毛根をくりぬいたり、皮膚を切開したりする必要のある手術です。そのためどうしても「痛いのではないか」「どれくらいの強さ・期間で痛みが出るのか」などが気になってしまうもの。
植毛したいけど痛みは避けたい、でも……と葛藤する人も多いでしょう。
そこでこの記事では、クリニックの医師や手術を体験した人たちの声をもとに自毛植毛にまつわる痛みについて解説していきます。
- 自毛植毛で最も痛いと感じるタイミングは「術前」
- 自毛植毛で「痛い」と感じるタイミングは? シーン別に紹介
- 術後に痛みが出てしまいがちなシーン
- 各クリニックの見解を紹介
- 自毛植毛をした人たちの率直な感想を紹介
- まとめ
自毛植毛で最も痛いと感じるタイミングは「術前」
自毛植毛の手術を受けた方の中で「痛みを感じた」という声が最も多いのは、麻酔時(手術前)です。「術中や術後じゃないの?」と意外に思った人も多いのではないでしょうか。
実は手術中は「痛みは感じなかった」という人がほとんどなのです。
ただし、植毛数が多いなどの理由で時間がかかる手術の場合、途中で麻酔が切れてしまうこともあります。その場合は痛みを感じることがありますが、麻酔はそのつど追加が可能です。そのため「手術を受けるなら痛みに耐えなければならない」という心配はありません。
自毛植毛で「痛い」と感じるタイミングは? シーン別に紹介
自毛植毛の手術を受ける際、どのタイミングで、どれくらいの痛みを、いつまで感じるものかは一番気になるところ。痛みのタイプや程度をタイミングごとに解説します。
術前(麻酔時)は痛みが出やすい
上述の通り「痛みを感じた」という人が多いのは、術前のタイミングです。ここで起きる痛みは麻酔針によるもので、採血のようなチクッとした痛みが複数回起こります。
麻酔は植毛に使う髪が生えている後頭部や側頭部、髪を移植したい前頭部など、頭部全体に行います。基本的に「耐え難い」ということはありませんが、人によってはつらく感じる場合もあります。
ただし、麻酔なしでは手術を受けられないため、ここが一番の我慢時と言えるでしょう。
またクリニックによっては、吸入タイプや内服、点滴タイプの麻酔を併用しているところもあります。こうした麻酔を併用すれば、注射麻酔に伴う痛みも軽減されます。「できるだけ痛みなく終わらせたい」という人は、複数の麻酔を併用しているクリニックを選ぶと良いでしょう。
術中は基本的に無痛
麻酔を済ませてしまえば、植毛手術中は基本的に無痛です。
「なにか作業をしているな」という感覚で済み、切開を伴う手術でも多少のつっぱり感がある程度で済む場合がほとんど。全身麻酔ではないため意識はありますが、強い痛みを警戒する必要はありません。
ただし、「植毛で使うグラフト(毛包)数が多く、手術に時間がかかる」「麻酔の効きにくい体質」といった場合は、手術中に麻酔が切れてしまう人もいます。その場合は医師・看護師に痛みを告げれば麻酔を追加してくれるので、我慢をせずに早めに申告しましょう。
術後の痛みは個人差が大きい
「術後、以前と同じ日常生活を送れるか」「術後に我慢できない痛みがあるのではないか」など、術後の痛みが気になる人も多いでしょう。
FUE、FUTといった手術の手法で痛みの程度が変わるのか、いつまで続くのかも気になるところですよね。しかし植毛手術後に耐え難い痛みが出ることはほぼありません。感じる痛みの強さには個人差はあるものの、処方される鎮痛剤で対応できる程度で収まります。
自毛植毛におけるFUTとFUEの施術方法の違いについては【傷跡にも違いがあるFUTとFUEとそれぞれの特徴とは】でご確認ください。
なお、いつまで痛みが続くかは、植毛方法によって異なります。
FUTは概ね10〜14日間で、抜糸するまでは引き攣れるような痛みや違和感が出ます。中には抜糸後も違和感があるという人もいますが、抜糸で気にならなくなるケースがほとんどです。
一方FUEは数日程度で痛みが治まるケースが多く、痛みも強いものではありません。いずれにしても、鎮痛剤で抑えられる程度の軽い痛み・違和感と言えます。
術後に痛みが出てしまいがちなシーン
自毛植毛の手術における痛みのピークは麻酔時で、その後は基本的に無痛です。しかし術後、生活する中で痛みが生じることもあります。
痛みを避けるためには、どういった場面で気をつけるべきでしょうか。痛みが出がちな3つの場面を紹介します。
入浴時
入浴はどうしても患部が濡れてしまい、沁みて痛みが出やすい場面です。注意していても、ふとしたときに患部に触ってしまうなど、刺激を与えてしまって痛みが出ることもあります。
自毛植毛の手術後は、入浴時に濡らしすぎない、刺激しない、といった注意が必要です。
またクリニックによっては患部を濡らさないよう伝えているところもあります。クリニックから伝えられる注意事項をよく確認し、きちんと守って入浴を済ませましょう。
睡眠時
「どうしたらいいんだろう?」と悩んでいる人も多いのが、就寝時です。普段通りに眠ると患部を下敷きにしてしまい、頭の重みによって痛みを感じてしまいます。
そのため横向きやうつ伏せで眠ったり、眠りやすい枕を自作する必要があります。
ただし入眠時に注意していても、寝返りなどで患部に負担をかけてしまう場合もあります。手術から数日間はきちんと鎮痛剤を飲み、痛みが起きないよう対策する必要があります。
顔を動かしたとき
実は入浴時や睡眠時以外にも、痛みを感じてしまいがちな場面があります。普段の生活で、顔を動かした時です。
左右に顔を動かせば、動作に伴い頭皮も引っ張られます。そのため、ちょっとした動きで引き攣れるような痛みや違和感を抱くこともあります。
「痛みが苦手」という人は手術後はあまり顔を動かさないようにする、鎮痛剤を服用しておく、といった対策をしておきましょう。
各クリニックの見解を紹介
基本的には無痛、痛むとしても鎮痛剤で抑えられる程度の自毛植毛。クリニックは、痛みに対してどのように考えているのでしょうか。
自毛植毛の痛みについて言及している3つのクリニックを紹介します。
親和クリニック
痛みの感じ方には個人差があるため「こう」とは言い切れないとしています。ただし局所麻酔を行う際は痛がる人もいるようです。
特に後頭部の下半分は麻酔が効きにくいため、何カ所か麻酔を行う必要性があります。その際に「いてて」程度に痛みが出ることはあります。手術を行う図師医師は「ここが一番の耐え時」と語っています。
術後に関しては、当日から翌日にかけて強い痛みが出るケースは少ないようです。痛みよりも突っ張り感やしびれ感といった違和感が出ることが多くなっています。
手術前の準備から手術後にかけて一貫して、強い痛みよりもちょっとした引き攣れ感、冷える季節ではぴりっとした軽い痛みが出る可能性があるという見解を示しています。
湘南AGAクリニック
湘南AGAクリニックでは痛みを感じやすい注射麻酔の前に吸入タイプ麻酔を併用するため、痛みに弱いという人も安心です。
お酒に酔ったような「ぼーっ」とした感覚で麻酔を終えるので、痛みを感じずに済みます。
また、いつまで痛みが生じるのかについての詳細はないものの、「3日程度あれば通常の生活ができる」としており、比較的スムーズな回復が望めそうです。
駅前AGAクリニック
駅前AGAクリニックは「麻酔時にチクッとした痛みがある程度」としています。中には強い痛みを感じる人もいますが、ほとんどの場合は軽い痛みで済むようです。
手術中は痛みを感じることはまずない、との見解も示しています。しっかり麻酔が効くため、途中で意識が戻っても痛みを感じることなく手術を終えられる態勢です。
手術後は、「麻酔が切れれば痛みを感じる場合がある」としています。クリニックで鎮痛剤を処方するため、服用して患者側で痛みをコントロールすることが求められます。
またFUEよりもFUTのほうが痛みや違和感が出やすく、突っ張り感が出てしまうケースもあります。基本的には無痛ですが、鎮痛剤で対応できる程度の軽い痛みが出ることもあるようです。
自毛植毛をした人たちの率直な感想を紹介
クリニックの姿勢としては、基本的に無痛、麻酔が切れれば痛みが出る、というものが多くありました。しかし医師は施術する側で、実際に受けた経験のある人は少ないもの。
そこで、実際に施術を受けた人たちの体験談を4つ紹介します。
【ケース1】FUEの手術を行った人
自毛植毛について発信する「ハゲルナTV」さんが自毛植毛手術を受けた際は、基本的に無痛で、麻酔時に多少の痛みがあったとのこと。途中で追加麻酔を眉間にした際も、少々の痛みを感じた程度としています。
「ハゲルナTV」さんは2400グラフトのFUEによる手術を行っています。しかしその最中、残り300グラフト程度のところで麻酔が切れてしまいました。
麻酔が切れるとホッチキスを打たれているような痛みを感じ、追加の麻酔をかけてもらったそうです。
「術前には医師から麻酔が切れたらすぐに言うよう念押しされていた」「起きたらすぐに医師が気づいてくれた」とのことで、追加の麻酔も申し出やすい環境と推測できます。
【ケース2】FUEの手術を行った人
この人は、6時間にわたる自毛植毛手術を受けました。手術を受けた実感としては、植毛した箇所は問題ないが、毛根を採取した後頭部にチクチクとした痛みを感じたとのこと。
手術後も1~2週間ほど、その痛みが続いたそうです。
手術中は睡眠導入剤と鎮痛剤の薬剤が効いていたため、うとうととし、気がついたら6時間の手術が終わっていました。記憶があるのは体勢を変えるために起こされた場面のみ。
長時間にわたる手術でも、不安に思わずに臨めた例と言えるでしょう。
【ケース3】FUEの手術を行った人
術前は麻酔を打つ箇所が思ったよりも多く、「それなりに痛みがあった」としています。しかし麻酔のための麻酔(点滴)があったため、ぼんやりと「痛いなぁ」と思うだけで済んだそうです。
事前に麻酔を効かせているため「痛みの後からどうでもよさが追いかけてくる感じ」と表現しています。この人は「麻酔さえ乗り切れられれば余裕」と語っています。
また数カ月間は、頭皮が全体的に突っ張っているような違和感がありました。突っ張り感やぼんやりとした感覚の鈍さといった違和感は「どうしても出てしまうもの」として考えておいたほうがいいかもしれません。
【ケース4】Mr.マリックさんの場合
実は有名人のMr.マリックさんも、2021年に自毛植毛の手術を受けています。
手術中は全く痛みを感じず、麻酔時は多少あるものの気にならない程度。歯医者で行う麻酔の方が痛かったと話しています。
麻酔、内服薬、点滴でしっかり麻酔を効かせるため安心です。「なんかされているな」という感覚で手術を終えたと語っています。
まとめ
自毛植毛における痛みのハードルは、あまり高くはありません。
自毛植毛手術では、麻酔時が最も痛いと言えます。術中は麻酔が効いている限りは無痛であるため、手術を終えたあとの数日間、就寝時や入浴時などに注意すれば、鎮痛剤で抑えられる程度です。
そうした痛みや違和感も、FUEなら数日、FUTなら抜糸するまでの2週間程度で収まることがほとんどです。
不安があればカウンセリング時に医師に相談し、麻酔の調整をしてもらい、不安なく手術を受けられるようにしましょう。
- 参考文献
・親和クリニック https://shinwa-dr.net/
・内科総合クリニック人形町 https://ningyocho-cl.com/hair/
・植毛手術の痛みについてシーンごとに専門医がお話します https://www.youtube.com/watch?v=EOuVpQO1PME
・【自毛植毛って痛い?】斎藤医師に色々質問してみました https://www.youtube.com/watch?v=ewqwUoJf2-8
・ハゲルナTV https://www.youtube.com/watch?v=GdSXjG-Oqkg
・植毛美容師チャンネル https://www.youtube.com/watch?v=HQEgPC4WG7k
・植毛応援チャンネル https://www.youtube.com/watch?v=rrP5ySbvy1A
・すなお@ヒトバシラー https://www-jmsk.com/
・紀尾井町クリニック https://www.nhtjapan.com/
・Mr.マリックさん、術後1週間の経過は?? https://www.youtube.com/watch?v=E3udPjaNWfA
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