自毛植毛で、おでこは狭くできるか?ポイントと注意点

2021/03/19 自毛植毛

自毛植毛で、おでこは狭くできるか?ポイントと注意点

おでこが生まれつき広いために、「薄毛のように見られてしまう」と悩んでいる男性は意外と多いのではないでしょうか。

広い額に自毛植毛することによって見た目が改善される期待はありますが、そもそも髪の毛がまったく生えていない皮膚に植毛できるのか。気になりますよね。

この記事では、おでこに自毛植毛を行う場合のポイントについてご紹介します。

従来の薄毛治療ではおでこを狭くすることはできない

広いおでこを狭くするために、薄毛治療を検討する人もいるかもしれません。AGA(男性型脱毛症)など薄毛治療の第一選択となるのは、塗り薬や飲み薬といった薬による治療です。

薄毛治療の薬は、皮膚にある髪の毛の細胞に働きかけるもので、ゼロから髪の毛を生やすことはできません。薬による薄毛治療は、脱毛症状により細くなっている毛を太くしたり、短くなった毛のヘアサイクルを長くしたりといった効果が期待できます。

額は頭皮と近い部分にあるため、治療により額の産毛が多少濃くなることはあるでしょう。しかしながら、額を狭くするほどの、髪の毛のような太い毛は生えてきません。したがって、自己流で薄毛の薬治療を応用するのはおすすめできません。

同様に、もともと髪の毛のない部分に市販の育毛剤や発毛剤を使っても、ほとんど効果がないので注意が必要です。

自毛植毛なら生まれつきのおでこを狭くできる

AGA治療の最終選択として受ける人が多いのが、自毛植毛です。

自毛植毛は、後頭部などフサフサの部分の髪の毛を、薄毛の目立つ部分に移植する方法です。頭全体の髪の毛の総数は変わりませんが、髪の毛の引っ越しをすることで、薄毛の目立つ部分をカバーできます。

自毛植毛では薄毛箇所だけでなく、広い額などもともと髪の毛がない部分に頭髪を移植することも可能です。移植した髪の毛がうまく根付けば、生涯にわたって移植した部位から髪の毛が生え続けるので、広い額を狭くしたり、新たに生え際ラインをデザインすることもできます。

自毛植毛を額にするときのポイント

自毛植毛を額にするときのポイント

額を狭くするために自毛植毛をする場合、やみくもに移植しても満足のいく仕上がりにはなりません。以下のポイントを見ながら、満足度の高い自毛植毛を受けましょう。

髪の生え際ライン

額の自毛植毛で大切になるのが、髪の生え際ラインです。生まれつき額の広い人の中には、前髪を長めにして隠している人もいますが、自毛植毛後は短かくして前髪のアレンジを楽しめるかもしれません。

男性らしさを引き出す生え際ラインは、ゆるめのM字型です。クリニックの中には、パソコンで解析して美しくバランスの取れた生え際ラインを作ってくれるところもあります。

髪が生えている向きや毛の流れ

自毛植毛によって自然な仕上がりにしたいのなら、髪が生えている向きを重視する必要があります。髪の毛は地肌から垂直に伸びているわけではなく、皮膚からカーブを描くように生えており、部位によって向きが異なります。

やみくもに植毛をすると、髪の毛の流れがバラバラになるため、統一感のない印象になってしまいます。特に、額の髪の毛は前髪にあたるので、目立ちやすい箇所でもあります。

自毛植毛は手作業で行われることも多いので、治療実績のあるクリニックを選ぶようにしましょう。【おすすめの自毛植毛クリニックとそれぞれの特徴を紹介】ページに名医と評判の良い自毛植毛クリニックを紹介していますので、ご覧ください。

生え際の髪の密度

額を小さくするには、高い密度で移植する必要があります。生まれつき広い額を狭くする場合、もともと髪の毛の生えていない皮膚にドナーを移植するため、1回の施術では十分な効果を得られないことが大半です。

そのため、自毛植毛を複数回に分けて受ける必要があります。1回の施術で高密度の自毛移植をしているクリニックもありますが、症例を参考にしながら慎重に選びましょう。【自毛植毛にかかる費用・料金の相場とは】ページに「基本料金1回分+グラフト数×単価」の料金を人気のクリニック毎にまとめています。合わせてご確認下さい。

おでこを狭くするときはAGA体質でないか知ることも大切

額に自毛植毛を受けるときに注意したいのが、自分が薄毛体質でないかどうかです。

生まれつきの額を狭くしたいという人は、その時点では脱毛症状があるわけではありません。脱毛していない部位に植毛するのですから、薄毛で悩んでいる人からみれば、贅沢な悩みに見えるかもしれませんね。

20~30代など若い世代にも増えているAGAですが、50~60代になってから発症する人もいます。AGAによる薄毛のタイプにはいくつかあり、生え際が薄くなるタイプ、頭のてっぺんが薄くなるタイプ、生え際と頭頂部の両方が薄くなるタイプがあります。

生まれつき広い額を狭くするために、若いうちに前頭部に自毛植毛を受けた場合、その後にAGAを発症すると、M字の薄毛ラインができたり、離れ小島のような薄毛になったりすることがあります。
「離れ小島」とは、移植した周囲の髪の毛が抜けてしまい、自毛移植した髪の毛だけが取り残されて隙間ができてしまう現象のことです【自毛植毛をしたのになぜ離れ小島ができるのか?対策は?】。

おでこを狭くするために自毛植毛を受けるときは、家族にAGAを発症している人がいないかどうかを確認しましょう。自毛植毛は無限にできるわけではないので、自分がAGA体質である場合は、医師と相談しながら計画的に自毛植毛を受けることが大切です。


自毛植毛のほかに額を狭くする方法

広い額を何とかしたいけれど、自分の髪の毛を移植するのに抵抗がある人もいるかもしれません。ここでは、自毛植毛以外に額を狭くする方法について紹介します。

人工植毛を受ける

額を狭くするための植毛は、自毛植毛だけでなく人工毛でも可能です。しかし、人工毛には化学繊維を使うため、皮膚に定着しにくく、髪が育たないというデメリットがあります。

毛質も自然の髪の毛と異なることから、見た目の第一印象に違和感を生じる原因になることもあります。

額を狭くする美容整形を受ける

美容外科の施術では、額を切開して縫い合わせることで、額を狭くすることができます。具体的には、生え際ラインのギリギリの部分を横ラインに切開して、下方向に縫い合わせます。

施術で狭くできるのは、縦1.5~2㎝程度。おでこに傷跡が残るほか、皮膚が固めの人には向いていないなどのデメリットがあります。額がかなり広い人は、自毛植毛とおでこの狭小手術を組み合わせる方法もあります。

額を狭くしたいのなら自毛植毛がベスト

薄毛治療で行われている自毛植毛は、額に移植を行うことでおでこを狭くさせることができます。

額にはもともと髪の毛がないので、自毛植毛は技術的に難しいといわれています。目立ちやすい部位でもあるので、実績のあるクリニックで施術を受けるようにしましょう。

  • 参考文献
    ・親和クリニック https://shinwa-dr.net/
    ・紀尾井町クリニック https://www.nhtjapan.com/
    ・アスク井上クリニック https://asc-cl.jp/
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