自毛植毛後もばれない!?植毛後のヘアシートを使う際のポイント

2021/06/24 自毛植毛

自毛植毛後もばれない?-植毛後のヘアシートを使う際のポイント

自毛植毛を受けるうえで気になるのが刈り上げ部分の傷跡。施術後の傷跡により自毛植毛がバレるのではないか…と心配している人もいるでしょう。

自毛植毛による傷跡を上手に隠す方法としてヘアシートがあります。今回は植毛後に活用できるヘアシートの特徴やポイントについてご紹介します。

植毛後に使えるヘアシートとは?あると便利な理由

ヘアシートは部分ウィッグのひとつで、自毛植毛後の傷跡を隠すのに活用されています。

自毛植毛の傷跡でまずイメージしやすいのは生え際ですが、近くの髪を伸ばしておくことで、傷跡を隠すことができます。しかし、自毛植毛でできる傷跡は生え際だけでなく、ドナーを採取する後頭部にもできます。

ドナーの採取による傷跡は、施術方法によって範囲や形状が異なります。自毛植毛のドナー採取法は以下の2つが一般的です。

自毛植毛のドナー採取法
  • メスで帯状に皮膚を切除するFUT法
  • 医療用パンチでくり抜くFUE法

メスを使うFUT法の傷跡は通常、線状になるため、頭頂部の髪を長めにすることで傷跡を目立ちにくくできます。

一方、FUE法は後頭部全体の刈り上げが必要で、米粒のような多くの傷ができるため、傷跡が目立ちやすい特徴があります。自毛植毛におけるFUTとFUEの違いについて詳しくは【傷跡にも違いがあるFUTとFUEとそれぞれの特徴とは】をご覧ください。

そこでFUE法で自毛植毛をするときは、ヘアシートを後頭部に装着する対処法があります。これで、ドナー採取による傷跡を隠せます。

植毛後のヘアシートは痛いのか?使い方は?

ヘアシートは頭皮に貼り付けるのではなく、自毛に結んで専用の接着剤を使って装着します。ヘアシートの裏側部分はメッシュになっているので、蒸れることもなく、快適に使用できるでしょう。

ただ、人によってはヘアシートの接着部位に段差ができ、頭皮と擦れることで睡眠時に痛みや不快感を抱く場合があります。また、ヘアシートの使用が長期になると、固定部の髪の毛が伸びることで、ゆるみを感じることもあります。

ヘアシートは自毛植毛を受けるすべての人が使用するわけではありません。1000グラフト未満の植毛では、ヘアシートを使用しない人も多くいます

反対に、2000グラフト以上の植毛になると、ドナーの採取や移植毛の数もぐんと増えるので、ヘアシートの活用を希望する人が多くなります。

ただ、ヘアシートを使用したからといって、「絶対に自毛植毛がバレない」というわけではありません。自分の髪の毛とヘアシートの髪質には違いがあるためバレる可能性もあります。

自毛植毛後にヘアシートを使用する場合は、髪型を工夫して、周りの髪となじむようにすることが大切です。

自毛植毛後にヘアシートを使う期間は?

植毛後にヘアシートを利用するとき、いつまで使うか気になる人もいるでしょう。ヘアシートの使用期間は1~3カ月ほどです。少なくとも1カ月は頑張って使用するのがおすすめです。

自毛植毛を受けた人の中には、ヘアシートの使用でストレスを感じる人もいますが、植毛から1カ月もすればドナー採取の傷口がかさぶたになり、自然にはがれてきます。

傷跡の状態が落ち着いてくるだけでなく、髪の毛も1㎝くらい伸びてくるので、短い髪型であれば1カ月程度でヘアシートの使用をやめられるでしょう。反対に、長いヘアスタイルが好きな人は、刈り上げ部分や傷跡部分の髪の毛が他の部位の毛と生えそろうまでヘアシートの使用を続ける必要があります。

なお、自毛植毛から1カ月ぐらい経った頃、もともとあった毛が抜け落ちることもあります。専門用語でショックロスといいますが、手術操作や皮膚の炎症が原因と考えられています。ショックロスが起こる原因や確率、予防法について【自毛植毛の手術後に起きるショックロスとは】に詳しくまとめていますので、合わせてご覧ください。

ショックロスはドナー採取や移植部位に近い髪の毛が抜ける傾向があるため、場合によっては、1カ月以降もヘアシートが必要になることがあります。

植毛後のヘアシートにマッチする髪型

植毛後のヘアシートにマッチする髪型

自毛植毛後にヘアシートを使うときに工夫したいのが髪型です。薄毛の状態によって個人差がありますが、自毛植毛は薬物治療が効きにくい生え際に行われるのが一般的です。

ここでは、自毛植毛の種類ごとのおすすめの髪型についてみていきます。

メスを使うFUT法の場合

FUT法の場合、頭部全体の髪の毛を長くしておきますが、もともとの髪の毛の量によっては、後頭部の一部分の髪の毛が透ける状態になってしまうこともあります。

そのため、傷跡より上の部分にヘアシートを装着して、好みの形にヘアカットを行います。

医療用パンチを使うFUE法の場合

FUE法の場合、ツーブロックにするのがおすすめです。生え際部分の傷跡を隠すのにあらかじめ移植部の上側部分の髪は長くしておきますが、ドナー採取となる後頭部の髪は刈り上げが必要になります。

必然的にツーブロックの状態になりますが、ドナー採取部の傷跡はしばらく目立つので、ヘアシートを付けたうえで髪型に合わせてカットすることで、自然な見た目に仕上げることができるでしょう。

ヘアシートはどこで入手する?

ヘアシートは自毛植毛のクリニックで装着を行っています。医療用パンチを使うFUE法を扱っている多くのクリニックでは、傷跡を目立たなくさせるためにヘアシートの装着に対応しています。

ヘアシートの装着は、自毛植毛代金とは別に5万円くらいの費用が必要で、使用期間も限られています。しかしながら、自毛植毛後は傷跡の見え方や他人にバレないか心配なため、ヘアシートを利用する人は多いようです。

自毛植毛後の余計なストレスや心配を和らげるためにも、ヘアシートの使用を検討しましょう。

クリニックによっては、自毛植毛について理解のある美容院と提携しているところもあります。提携美容院では、手術による生え際の傷跡やヘアシートに配慮したヘアカットを受けられます。こうした美容院を利用する方法もあります。

まとめ

ヘアシートは「部分かつら」のことで、自毛植毛後のドナー採取の傷跡を隠すのに役立ちます。

生え際は移植する部分の上側の毛を長めにすることで傷跡を目立たなくさせることができますが、ドナーを採取する後頭部の傷跡は目立つので、ヘアシートを使うことで隠す方法が推奨されます。

自毛植毛の専門クリニックの中には、植毛施術やヘアシートに配慮のある美容院と提携しているところもありますので、自毛植毛後の傷跡の目立ちが心配な人は、ヘアシートの活用を検討しましょう。

  • 参考文献
    ・東京アスク井上クリニック https://asc-cl.jp/
    ・INTI https://www.inti-tokyo.com/
    ・内科総合クリニック人形町 https://ningyocho-cl.com/
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