自毛植毛後にくせ毛・ちぢれ毛になる可能性とは?

2021/08/17 自毛植毛

自毛植毛後にくせ毛・ちぢれ毛になる可能性とは

これから自毛植毛を受けようと考えている人の中には、施術後の髪質について気になっている人もいるでしょう。

インターネット上には、自毛植毛後にくせ毛になったという体験談もあるので、気になりますよね。

この記事では、自毛植毛後にくせ毛が現れる実際のケースやその原因について解説します。

自毛植毛後はドナーの髪質を受け継ぐ

自毛植毛はAGA(男性型脱毛症)治療のひとつで、フサフサの部分の毛髪を薄毛の目立つ部分に移植する施術です。すでになくなってしまった髪をゼロから復活させるのではなく、移植によって毛根を移動させることで、薄毛を目立たなくさせるものです。詳しい施術方法については【薄毛で悩んでいる人におすすめ!自毛植毛を徹底解説】にまとめておりますので、ご覧ください。

施術に用いるドナーは、毛根ごと移植するため、もともとの毛質を受け継ぎます(専門用語で、ドナー・ドミナントといいます)。

AGAによる薄毛の場合、男性ホルモンの影響を受けにくい後頭部の髪をドナーとするのが一般的です。ドナーとなる毛がくせのない直毛であれば、自毛植毛した場合でも半永久的に直毛が生えてきます。

自毛植毛でくせ毛になるケースについて

自毛植毛では、ドナーの毛質を受け継ぐため、以下のようなケースでは施術後にくせ毛がみられます。

もともとの髪質がくせ毛である

自分では直毛だと思っていても、頭の部位によって、直毛である部分とくせ毛の部分が混ざっている場合もいます。くせの程度についても同様で、軽い部分と強い部分があることもあります。

自毛植毛でドナーを採取する部分がくせ毛の場合は、移植毛もくせ毛になります。

髪以外の体毛を移植する

海外の自毛移植では、胸毛やすね毛など頭髪以外の体毛を移植するケースもあります。頭髪からの植毛の場合、採取できるドナーが限られているため、体毛移植で移植数を増やせるメリットがあります。

ただし、日本のクリニックでは体毛移植は行われていません。日本人の髪は太いのが特徴のため、細い体毛を移植すると、違和感を生じる可能性があるためです。

また、頭髪と体毛はヘアサイクルが異なるので、ヘアスタイルの維持が難しくなってしまう可能性もあります。

自毛植毛直後の髪はくせがつきやすい

自毛植毛直後の髪はくせがつきやすい

ドナーの毛質を受け継ぐ自毛植毛ですが、施術を受けた人の中には、ドナーが直毛であるのにもかかわらず、移植後の毛がウェーブになるケースもみられます。これは自毛植毛後にみられる一時的な副作用です。

自毛植毛後、移植毛が根付いても、すぐに太い毛が生えてくるわけではなく、最初は細めの毛が生えてきます。細い毛はカールしやすいため、自毛植毛後は髪にくせがついてしまうことがあります。

自毛植毛後のくせ毛は一時的なもので、ヘアサイクルとともに、移植毛が成長する過程で、元の毛質に近づいていきます。そのため、ドナーが真っすぐな髪の毛であれば、自毛植毛後にくせがついていても、毛の成長とともに自然に真っすぐになることがほとんどです。

個人差がありますが、1年くらい経てば、自毛植毛によるくせ毛は自然に解消されます。くせ毛がみられる期間は一時的なので、ヘアスタイルを工夫してみるとよいでしょう。

自毛植毛の失敗でチリチリに?強いくせ毛が続くことも

自毛植毛後のくせ毛はゆるやかなカーブがみられますが、人によっては縮れ毛のような強いカールになることも。自毛植毛後に強いくせ毛となってしまった場合に考えられるのは、以下のケースです。

ドナーの植え付けが深すぎる

移植するドナーの位置が深すぎると、毛穴のゆがみを引き起こすことがあります。一般に直毛タイプの髪の毛の断面図は円型をしていますが、くせ毛タイプの髪の毛の断面図は楕円型になります。

真っすぐな毛を移植しても、毛穴がゆがみにより、移植毛がウェーブを描くように生えてくることがあります。

移植毛に角度をつけすぎている

通常、毛根は垂直に生えているのではなく、少し角度があります。自毛植毛では、より自然な見た目になるように、ドナーに角度をつけて植え付けます。一方で、毛根に角度がつきすぎると、生えてくる毛にカーブがついて、縮れ毛の原因になります。

移植部の頭皮が薄い

こめかみのように、ドナーを採取した部分よりも頭皮が薄いところでは、くせ毛が起こりやすくなります。こめかみ以外にも、傷跡も頭皮が薄いことがあり、自毛植毛後のくせ毛の原因になります。

毛根にダメージが及んでいる

移植した毛根がダメージを受けている場合、移植毛が健康な状態で生えてこなくなることもあります。健康な髪の毛の条件として挙げられるのが、髪の表面がキューティクルで覆われていることです。

キューティクルは髪の表面にあるウロコのような組織で、髪の毛を保護する役割があります。キューティクルが傷つくと、髪の毛のたんぱく質が流れやすくなるため、髪質が変化する原因になります。

以上のように、自毛植毛の技術的な問題によってくせ毛が生えてくる場合は、施術から時間が経っても、自然に治ることは考えにくいといえます。

実績の豊富な植毛クリニックでも、1~2%の割合で上記のようなケースがみられるといわれています。自毛植毛を受けるときは、移植数や費用だけに注目するのではなく、クリニックの口コミや評判を確認することも大切です。


自毛植毛後の縮毛矯正もOK!くせ毛がみられた時の対処法

自毛植毛後に、くせ毛が生えてきて戸惑う人も少なくありません。自毛植毛によるくせ毛が気になる人は、以下のことを検討してみましょう。

パーマをかける

自毛植毛のくせ毛が気になる場合は、ストレートパーマで真っすぐな毛にすることができます。パーマは頭皮から出ている部分の髪の毛の流れを変えるものなので、毛質そのものを変えることはできません。

真っすぐな髪の状態を維持するには、定期的にストレートパーマをかける必要があります。

くせ毛を抜去する

くせ毛がどうしても気に入らない人は、医療的な処置で抜去することも可能です。自毛植毛後のくせ毛の抜去には、医療用パンチでくり抜くFUE法や、レーザー照射があります。

まとめ

自毛植毛で移植した毛はドナーの髪質を受け継ぐため、真っすぐな毛が生えてくるのが一般的です。人によっては、施術による副作用により、軽いウェーブがかかることもあります。施術後のくせ毛は一時的なので、時間の経過とともに自然に戻ります。

一方で、施術時の技術的な問題により、縮れ毛のような強いくせ毛になってしまうケースも考えられます。こうした問題を避けるためにも、信頼できるクリニックで施術を受けることが大切です。

  • 参考文献
    ・Dole https://www.dole.co.jp/
    ・ヨコ美クリニック https://www.yokobikai.or.jp/
    ・親和クリニック https://shinwa-dr.net/
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