【生涯現役本】古賀祥嗣著『「最近、若返ったね」と言われたければ、テロメアをのばしなさい』(イースト・プレス)

「最近、若返ったね」と言われたければ、テロメアをのばしなさい

著者は医学博士。日本再生医療学会認定医であり、移植再生医療センター長を務める。

「はじめに」では、若さを保てる人と老けている人の差はどこにあるのか? と問題を提起。

老化現象には個人差があり、その差を生んでしまうのは、われわれの細胞のなかにある染色体の端にある「テロメア」の長さに起因すると説く。

最近のアンチエイジング系書籍では取り上げられることが増えてきた「テロメア」。

だが、まだごく一部の情報について書かれているだけという印象。本書は「テロメア」に重点を置いた内容になっている。

第1章は、あの人が「老けない秘密」はテロメアにあり。

テロメアとは、染色体の末端部分にあり、細胞分裂する際に、染色体をコピーする役割を持つ構造体。テロメアがあることで正しくDNAがコピーされる。が、テロメアには長さがあり、これが短くなると細胞分裂が停止、つまり細胞が老化するということになる。

最近の研究ではテロメアを長くすることが可能とされ、テロメアが短くなることでかかりやすい病気も存在する。

不健康な生活習慣はテロメアが短くなりやすい。短くする要因を避け、テロメアを守り、のばす生活習慣を取り入れることが大切だという。

第2章は、細胞を若返らせて、老化を巻き戻す!

著者の専門である再生医療の幹細胞治療に触れ、幹細胞培養上清液(SGF)を使用した治療法を解説している。

第3章は、加齢は治す時代へ。

アンチエイジングという言葉が飛び交っているが、もはやアンチ=あらがう時代ではなく、加齢は治せる、と断言。

アンチではなく「キュアエイジング」の時代だという。

まず老化の状態を確認する第一歩として、テロメア検査、血管、心臓に関してはLOXインデックス検査、認知症についてはMCIスクリーニング検査が有効だとしてそれぞれを解説している。

第4章は、キュアエイジングを実現するSGFの実力。

SGFは、乳歯歯髄幹細胞培養上清液の総称。著者は2016年からSGFを用いた治療に注力しており、老化対策だけでなく、歯周病、血管の若返り、認知症などにも効果を発揮しているとデータを添えて解説。

宣伝臭さを消すためか、SGF治療を行っているクリニック名は本文中には出てこない(経歴に記述あり)。が、キュアエイジングを考える読者なら、具体的な料金などは知りたかったポイントだろう。

実際に調べてみると当然、自由診療で、多くの関連医療連携先でも料金は問い合わせ。

料金を公開している医院を見つけたが、それなりに高額だった。

ただ、老化が気になる諸兄には明るい未来を感じられる最先端医療を知る一冊だ。

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