【生涯現役本】古賀祥嗣著『20歳若返るデキる男のアンチエイジング』(イースト・プレス)
【生涯現役本】古賀祥嗣著『20歳若返るデキる男のアンチエイジング』(イースト・プレス)
著者は医学博士であり、日本泌尿器科学会専門医、指導医。
男のアンチエイジングとは「男性力をアップさせる」ことだと説く。
男性力とは、体力、気力(精神力)、精力、見た目(外見)の4つ。これらをキープすることが若さを保つ秘訣(ひけつ)となる。
逆に男性力を低下させるのが、男性ホルモンの影響によっておこる、男性更年期障害(LOH症候群)、勃起不全(ED)、男性型脱毛症(AGA)だとしている。
まず第1章では男性の悩みの多くを左右するテストステロンについて。
男らしさをつかさどるホルモンであり、性的魅力を上げ、男としての自信に不可欠なホルモン。
また、幸福感、やる気の源である脳内物質ドーパミンを産生させるなど、テストステロンの重要性を説いている。
テストステロンが極端に減少することで引き起こされるLOH症候群の具体的な症例が恐ろしい。
肉体の衰えや精力減退といった面だけでなく、精神にも影響し、鬱病と間違われることも多い。
さらに厄介なことに一過性の女性の更年期障害とは違い、LOH症候群は何もしなければよくなることはない、という。
ではどうすべきか。それらの具体的な方法、ホルモン増加対策が第2章以降で語られる。
第2章ではED(勃起不全)など性的な問題について。ここでは正常な勃起に必要不可欠なNO(一酸化窒素)についても触れている。
いいセックスに必要な4条件として、①テストステロンのレベル維持②勃起に関する神経機能が正常③海綿体機能が正常④よい精神状態をあげている。
EDはもっとも身近な生活習慣病であり、脳や心臓病の前触れである可能性もある、という。
第3章は薄毛とテストステロンの関係。また、AGA治療について詳しく解説している。
第4章では各種ED薬の解説と、過去には「心臓に悪い」と噂されたED治療薬について。実際には血管を若返らせる作用があり、現在ではED以外にも効用があることがわかっている。
第5章では新たなアンチエイジング治療法「SGF」を解説。これは乳歯歯髄幹細胞培養上清液を使い細胞レベルで自己修復していく最先端のアンチエイジング法。
各章とも医師の視点で治療法を詳しく解説しており、副作用にも言及。
見た目が若い、ということは、結局は心身ともに健康であることが重要なのだと再確認できる。
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