AGA治療は効果ない?効果を実感できる時期と対策について

2022/06/20 薄毛・AGA治療

AGA治療は効果ない?効果を実感できる時期と対策について

これからAGA治療を受けようと考えている人の中には、インターネットで「効果がない」という口コミを見たことがある人もいるのではないでしょうか?薄毛治療を受けるのなら、効果を実感したいですよね。

AGA治療で効果が感じられない原因には、いくつかの理由があります。この記事では、AGA治療で効果が感じられない理由や、効果を実感できる時期について解説します。

AGA治療のステップ

AGA治療には大きく分けて、薬物療法と自毛植毛があります。人によっては薄毛をカバーするために、自毛植毛から始めたいという人もいるかもしれません。AGAは進行性の薄毛であるため、症状に適した治療を受けることがおすすめです。

AGA治療の最初のステップとなるのが薬物療法です。薬物療法では、AGAの原因である男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」の産生を抑えたり、頭皮の血行を促進して発毛を促したりします。

ただし、AGAの薬物治療の効果には個人差があるだけでなく、薄毛の部位によっても効果の現れ方に差があります。

AGA治療で効果を感じられない理由

AGAの薬物療法を受けている人の中には、「効果がない」と感じている人もいるようです。AGAの薬物治療で効果を感じられない理由として以下が挙げられます。

薬の効果を勘違いしている

そもそもAGAの薬物治療は薄毛の進行を抑えるためのものなので、自毛植毛のように劇的にフサフサになるということはあまりありません。AGAの薬物治療の一般的な組み合わせは、内服薬のフィナステリドと外用薬のミノキシジルの併用です。

ミノキシジルには発毛作用がありますが、外用薬の場合は皮膚から吸収されるため、効果はマイルドです。より高い効果を狙ったミノキシジルの内服薬もありますが、副作用で心臓へ負担をかけるため、診療ガイドラインでは推奨されておらず、慎重に投与する必要があります。

フィナステリドとミノキシジルの併用で抜け毛が減っているのであれば、薄毛部分がフサフサにならなくても「効果があった」といえるでしょう。

治療を開始してから日が浅い

AGA治療で薬を使用している人の中には、すぐに効果を発揮できると考えている人もいるかもしれません。AGA治療の薬物効果を実感するには、少なくとも半年程度かかります。

一般に、内服薬のフィナステリドの服用であれば、服用開始から6カ月、ミノキシジルであれば4カ月ほどかかります。AGAの薬物治療は自費診療なので薬代がかかりますが、半年は続けるようにしましょう。

治療による初期脱毛が起こっている

AGA治療を受け始めると、脱毛の増加を実感する人がいます。初期脱毛といわれるもので、治療による一時的な脱毛です。初期脱毛は、薬の使用によりヘアサイクルが整い始めることで退行期や休止期の髪が抜け落ちるために起こります。

AGAの薬物治療で初期脱毛が起こりやすいのが、発毛効果のあるミノキシジルです。フィナステリドでも初期脱毛が起こることがありますが、ミノキシジルほど頻繁ではありません。

初期脱毛の期間は1カ月ほどなので、ヘアサイクルの正常化の準備として前向きに受け止めましょう。治療開始後に1カ月以上脱毛が続く場合は、症状の進行による可能性もあるので、主治医に相談する必要があります。

なお、AGAの治療薬を使用しているすべての人に初期脱毛が起こるわけではありません。つまり、初期脱毛そのものが薬の効果を保証するのものでもないため、服用後に初期脱毛がみられないからといって、薬の効果が期待できないということはないので、過度の心配は不要です。

治療を途中でやめてしまった

AGAは進行性の脱毛症であるため、薬物療法は生涯をかけて行う必要があります。しかし、AGAの治療薬を使用し始めて半年ほどで効果を実感した後に、投薬を止めてしまう人もいます。特にAGA治療は自費診療であるため、薬の治療を継続するのに負担を感じたり、長期投薬による副作用が心配になるかもしれません。

AGAの治療薬は原因を根本的に解決するものではなく、原因となる男性ホルモンの産生を抑えたり、発毛を促したりすることで、薄毛の改善を目指するものです。

AGA治療の効果を維持するためにも、副作用が強いなどの理由がない限り、投薬の継続を検討しましょう。もし、AGAの治療薬を継続することに不安がある場合は主治医に相談することをおすすめします。

治療の開始時期が遅すぎた

AGA治療は症状の進行具合に応じて、そのつど適切な治療を選ぶことが大切です。例えば、AGAがかなり進行していて薄毛部分に毛が全くない状態の場合、毛根がすでに退行している可能性もあり、薬による効果が得られない可能性があります。

男性にとって薄毛は他人に打ち明けにくい悩みですが、AGAをそのまま放置していると症状はさらに進行します。自分の薄毛がAGAの可能性がある場合は、早めに医療機関の治療を受けるようにしましょう。

そもそもAGAでない

AGA治療薬の中には、フィナステリドのように男性ホルモンのジヒドロテストステロンの産生を抑えることで抜け毛にアプローチするものがあります。一方で、生まれつきの薄毛や、原因がAGA以外にある薄毛の場合、AGAの治療薬を使用しても効果は期待できません。

薄毛で悩んでいる人の中には、AGAが原因ではなく、もともとの髪が細いという人もいます。薄毛が疑われる場合、まずは皮膚科や薄毛専門クリニックを受診して、原因がAGAによるものかどうか診断を受けることが大切です。【薄毛治療は何科に行けばいい?抜け毛の悩みを何とかしたい人向けに解説】に薄毛治療でおすすめの病院選びのポイントや診療科について紹介していますので、ご覧ください。

AGA治療で効果がみられないときの対処法

AGA治療で効果がみられないときの対処法

上記の理由に当てはまらない場合で、AGAの治療薬の効果が感じられないこともあるでしょう。AGA治療で効果を実感できない場合は、主治医と以下のことを検討してみてください。

薬を追加する

初期のAGAの場合は、内服薬のフィナステリドのみ、外用薬のミノキシジルのみといった単体の薬物療法を行っている人もいます。フィナステリドとミノキシジルはそれぞれ作用機序が異なります。

AGAの原因物質の産生を抑えるフィナステリドが守りの役目のなら、発毛効果のあるミノキシジルは攻めの役目があります。2つのタイプの薬を組み合わせることで、薄毛に対してより高い効果を得られます。

AGA治療薬にはフィナステリドと同じ作用の薬がいくつかありますが、単独の薬で効果が見られない場合は、違うタイプの薬の追加について主治医に相談するのがおすすめです。

薬を増量する

AGAの治療薬を継続すると、身体が慣れてしまったり、ベースとなる薄毛が改善されたりすることで、効果を少しずつ実感できなくなることがあります。AGA治療薬の効果を感じられない場合は、適切な範囲で薬の増量を検討してみましょう。

ただしAGAの治療薬の副作用には重大なものもあるので、主治医に相談した後、処方された服用量を守る必要があります。インターネットで個人的に購入した薬を自己判断で増量すると、健康を損ねるリスクがあるので注意してください。

自毛植毛を検討する

上記の対策を試してみても、AGA治療薬に効果を実感できないときは、次の治療ステップである自毛植毛を検討するのもおすすめです。

自毛植毛を受ける場合、一度の施術で大量の植毛ができることにひかれる人も多くいます。しかし、前述のようにAGAは少しずつ進行していくため、薬物療法と同じように自毛植毛もまた段階的に回数を分けて施術を受けるのが適しています。クリニックの中にはAGA治療薬の処方のみで、自毛植毛には対応していないところもあります。

自毛植毛の施術の内容を理解した上で、自分にぴったりのクリニックを選びましょう。【おすすめの自毛植毛クリニックとそれぞれの特徴を紹介】の記事も参考にして下さい。

まとめ

AGA治療の最初のステップである薬物療法は、時期によっては効果を実感できないことがあります。

AGAの治療薬は薄毛部分を劇的にフサフサにすることはできませんが、継続して投与することで薄毛の改善効果が期待できます。AGAの治療薬ごとの効果を理解して、納得した治療を受けることが大切です。

  • 参考文献
    ・内科総合クリニック人形町 https://ningyocho-cl.com/
    ・ヨコ美クリニック https://www.yokobikai.or.jp/index.html
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