薄毛治療で注射はおすすめ?AGA治療の注射の効果について

2022/08/30 薄毛・AGA治療
薄毛治療で注射はおすすめ?AGA治療の注射の効果について

薄毛の人の中には、注射による薄毛治療が気になっている人もいるのではないでしょうか? 注射を使った注入療法で、どのくらい薄毛が改善するのでしょうか。

この記事では、注射を使ったAGA治療の特徴や期待できる効果、リスクについて解説します。

注射を使った薄毛の注入療法とは

薄毛の注入療法は、発毛や育毛効果のある成分を頭皮に直接注射していく治療法です。AGAクリニックによってさまざまな呼び名があり、以下が注入療法にあたります。

  • 育毛メソセラピー
  • ヘアフィラー
  • HARG療法
  • メディカル髪育療法

AGAの治療薬は口から摂取して血液を介して全身に運ばれるため、頭皮に作用する分には限りがあります。一方、育毛メソセラピーなどの注射を使った注入療法は頭皮に有効成分を届けることで、高い発毛や育毛効果を目指しています。

再生医療を用いたHARG療法とメディカル髪育療法

再生医療を応用したAGAの注入療法がHARG療法とメディカル髪育療法です。再生医療とは病気や事故などで失われた細胞や組織の再生を目指した新しい医療分野のこと。中でも注目されているのが幹細胞で、体のさまざまな細胞に分化し増殖する能力を持ちます。

再生医療を用いたAGAの注入治療(HARG療法・メディカル髪育療法)では、注入成分として培養上清が含まれています。培養上清とは幹細胞を培養した液の上澄み液のことで、肌・皮膚の再生や血管新生などを促す成長因子が含まれています。

HARG療法やメディカル髪育療法は薄毛箇所の細胞増殖や修復にアプローチします。一見するとスペシャルな効果が期待できる培養上清ですが、細胞代謝による老廃物も大量に含まれているため、治療効果には限界があることも指摘されています。

薄毛の注入療法の効果について

薄毛の注入療法の効果について

薬物療法で満足できない人や、さらに大きな効果を得たい人の中には、注射による薄毛治療を考えている人もいるでしょう。AGA治療で第一選択となる薬物療法ですが、症状の進行を抑えたり、ある程度の発毛効果が期待できますが、人によっては十分な効果が実感できないこともあります。

注入療法を行っているクリニックの中には、「独自のカクテル配合」と謳っているところもあり、かなり魅力的に思えるかもしれません。ただ結論から言うと、育毛メソセラピーなどのAGAの注入療法の効果は個人差があります。

また、注入療法は内服薬や外用薬の処方と併せて行われることも多いので、注入療法による実際の効果や持続性について確かめづらいのが難点です。そのためAGA治療を行っている医師の中には、注入治療を勧めない人もいます。

注入治療は一般的でなく費用も高い

世界的にみると、薄毛の注入療法が行われているのは日本と韓国のみです。注入薬剤の多くは韓国メーカー製ですが、その韓国でさえも薄毛治療の主流として行われていません。

特にAGA治療は自由診療なので、クリニックにとっては稼ぎやすい治療分野です。中でも注射を使った注入療法は、費用の相場が1本数万円もする高額な治療であるため、よく納得した上で施術を受けるのが大切です。

注射を用いない注入療法もある

育毛メソセラピーなど注射を用いたAGA治療のデメリットのひとつが、施術時の痛みです。注射による注入療法の場合、薄毛のある部分1カ所1カ所に注射をしていきます。

注射による注入治療を受けた人の中には、施術時の痛みにより円形脱毛症を発症する人もおり、大きなストレスがかかる可能性があります。そんな中、近年では注射ではなく別の方法により頭皮に有効成分を注入する方法もあります。

注射を使わない注入療法には以下のものがあります。

  • エレクトロポーション
  • 無針メソセラピー
  • ノーニードル育毛メソセラピー

上記の注入治療は名前が異なり、アプローチが異なることがあります。炭酸ガスや特殊なパルス電圧によって皮膚のバリア機能に小さなすき間を作ることで、薬剤を浸透させます。

一般的なメソセラピーと比較すると、頭皮が傷つかないので、痛みやストレスを感じることなく施術を受けられますが、成分の浸透力がやや劣ります。注射の針など痛みに敏感な人は、注射を使わないAGAの注入療法を検討してみるのもよいでしょう。

注射による薄毛治療がおすすめの人

メリットとデメリットのある注射によるAGA治療ですが、以下の人には適した治療法です。

一歩先の治療を受けたい人

注射によるAGA治療では、自分が気になる薬効成分を頭皮に直接届けることができます。内服薬や外用薬による薄毛治療を受けている人も多いですが、さらに高い効果を狙いたい人に適した治療法です。

継続的な治療を受けられる人

注射によるAGA治療は通常の薬物療法よりも費用が高額です。育毛メソセラピーは1回施術を受けて終わりではなく、継続して施術を受けることが大切です。注射によるAGA治療を受けるときは、治療回数と費用を計画した上で施術を受けるのがおすすめです。

再生医療を応用したAGA治療を受けてみたい人

AGAの診療ガイドラインでは育毛セラピーについて言及されてませんが、HARG療法など再生医療を取り入れた注入治療には前向きな意見が述べられています。具体的な効果については未知数ですが、新しい薄毛治療にチャレンジしたい人は注射によるAGA治療を受けてみるのもよいでしょう。

薄毛の注入療法で投与される成分

薄毛治療の注射には、クリニックによってさまざまな成分がカクテル配合されています。どんな成分が注入されるのか気になる人もいるでしょう。

以降ではAGAの注入治療で用いられることの多い成分と期待できる効果についてみていきます。

ミノキシジル

外用薬でおなじみのミノキシジルには、血管拡張作用があります。頭皮の血管を促進することで、発毛に必要な栄養や酸素が届きやすくなり、すこやかな髪を育成するための頭皮環境を整えます。

成長因子(グロスファクター)

細胞の成長を促す作用のあるタンパク質のこと。毛髪の生成を促すケラチノサイト成長因子や、血管の生成を促す血管内皮細胞成長因子などがあります。

ビタミン

ビタミン類は頭皮環境を整えて、毛母細胞を活性させる働きがあります。薄毛対策に役立つ主なビタミンは、ビタミンB群・ビタミンC・ビタミンDです。

ミネラル

ミネラルにはさまざまな種類がありますが、亜鉛にはアミノ酸からケラチンを合成する働きがあります。ケラチンは構成するタンパク質で、髪全体の80~90%を占めます。

まとめ

注射を使ったAGA治療は、育毛や発毛効果のある成分を頭皮に直接注入する方法です。実際に注入する薬剤はクリニックによって異なり、中には再生医療で用いている成分を利用していることもあり、発毛効果を狙えます。

治療費用は高額な傾向なので、効果などを十分理解した上で受けるようにしましょう。

  • 参考文献
    ・内科総合クリニック人形町 https://ningyocho-cl.com/
    ・ヨコ美クリニック https://www.yokobikai.or.jp/index.html
  • はてなブックマークに追加

RECOMMEND

-AD-