薄毛治療でまつ毛が伸びる?原因はプロペシアとミノキシジルのどっち?

2022/10/06 薄毛・AGA治療

薄毛治療でまつ毛が伸びる?原因はプロペシアとミノキシジルのどっち

薄毛治療を受けている人の中には、「まつ毛が濃くなった」という噂を聞いたことのある人もいるのではないでしょうか?よく使われているAGA治療薬にプロペシアやミノキシジルなどがありますが、どの薬が作用しているのか気になりますよね。この記事では、薄毛治療でまつ毛が伸びる根拠や原因となる薬について解説します。

そもそも薄毛が起こるのはなぜ?AGAのメカニズム

薄毛にはいくつかの種類がありますが、薄毛のある成人男性の3人に1人の割合でみられるのがAGAです。

AGAは男性型脱毛症とも呼ばれており、男性ホルモンの作用によって起こる脱毛症です。まずは具体的なAGAのメカニズムについてみていきましょう。

1.男性ホルモンのテストステロンが、5αリダクターゼという酵素と結びついて、ジヒドロテストステロン(DHT)という物質になる。
2.毛根の男性ホルモンの受容体にDHTの情報がキャッチされ、脱毛を引き起こすシグナルが発生する。
3.成長期の頭髪が少なくなり、額の生え際や頭頂部の脱毛が増える。

AGAは遺伝的な体質で、5αリダクターゼが結びつきやすかったり、男性ホルモンの受容体の感度が高かったりすると発症しやすくなります。特に後者の体質は、母方からの遺伝であることが明らかになっています。

母方の家系でAGAの男性がいれば、自分自身もAGAの発症リスクが高いといえるでしょう。

AGAに使用される治療薬と仕組み

AGAの治療内容にはいくつかの種類がありますが、第一選択となるのが薬による治療です。AGAの主な治療薬には以下のものがあります。

区分治療薬効果
内服薬プロペシア・ザガーロなどテストステロンと5αリダクターゼの結合を抑えることで、AGAの原因となるDHTの産生を抑える。
外用薬ミノキシジル頭皮の血行を促進して、発毛を促す。

薄毛の診療ガイドラインで推奨されている治療薬の種類は上記の2つになりますが、ミノキシジルは外用薬のほかに内服薬もあります。

外用薬が局所に作用するのに対して、内服薬は全身に作用するので、その分、副作用のリスクが高くなります。

薄毛治療でまつ毛が伸びる噂について

薄毛治療の口コミを見ると、薬の使用により「まつ毛が伸びた」「眉毛が濃くなった」という噂を目にすることがあります。実際、AGA治療薬の使用中に、まつ毛や眉毛などの体毛が濃くなることがあります。以降では、薬ごとの体毛への作用についてみていきます。

プロペシアで体毛は伸びない!服用により副作用のリスクあり

前述したように、プロペシアはAGAの原因物質であるDHTの産生を抑えることで、AGAの進行を抑えるものです。プロペシアそのものに発毛効果はないので、頭髪どころかまつ毛や体毛を濃くする作用はありません。

ただ、インターネット上の根拠のない噂から、眉毛を濃くするためにAGA治療薬のプロペシアを使用する人もいるようです。プロペシアはもともと前立腺肥大症の薬であるため、性欲減退や性機能の低下といった副作用のリスクがあります。

特に、女性の使用は禁忌となっており、手で触れるのも避けなければなりません。もともとAGAの内服薬であるプロペシアですが、妊娠中の女性が服用すると、胎児(男児)の生殖器官の形成に悪影響を及ぼすリスクがあるためです。

通常、内服薬はコーティングされていますが、粉砕された薬を直接触ると、成分が皮膚から吸収されることも。女性で「まつ毛を長くしたい」とプロペシアを使用するということは絶対に避けなければなりません。

もちろん、プロペシアには体毛を濃くする効果はないので、「眉毛を濃くしたい」と考えている男性も使用しないことが大切です。

外用薬のミノキシジルはまつ毛や眉毛が伸びる可能性あり

外用薬のミノキシジルはまつ毛や眉毛が伸びる可能性あり

AGA治療の外用薬として使用されているミノキシジルは、まつ毛や眉毛など体毛を濃くする可能性があります。ミノキシジルには血管を拡張する作用があり、副作用で頭髪や体毛が濃くなることが知られています。

ミノキシジルはもともと高血圧症の治療薬であり、不整脈などの重大な副作用のリスクがあります。副作用のリスクを下げるために考案されたのがミノキシジルの外用薬です。ミノキシジルはAGAの外用薬だけでなく、市販の育毛剤にも含まれていますが、局所に作用するため、副作用が生じる可能性は低いメリットがあります。

AGA治療で外用薬のミノキシジルが顔に垂れた場合は、まつ毛や眉毛が伸びる可能性もあるます。とはいえ、外用薬に含まれているミノキシジルの濃度はそれほど高くなく、伸びるには何回も薬液を付ける必要があります。

人によっては皮膚にかぶれを起こすこともあるので、まつ毛を伸ばしたり、眉毛を濃くしたりする目的で、自己判断で外用薬のミノキシジルを使うのはおすすめできません。

内服薬のミノキシジルは体毛を濃くする

ミノキシジルの外用薬は、局所の効果であるのに対して、全身に効果が発揮されるのが内服薬です。内服薬は消化器に吸収された後、血管を通して全身に運ばれるためです。

内服薬のミノキシジルは外用薬と比べると、まつ毛や眉毛だけでなく、全身の体毛を濃くする可能性があります。実際に、高血圧症薬としてのミノキシジルの副作用には、多毛症があることが知られています。ただ、内服薬のミノキシジルは副作用のリスクが高くなるため、慎重に投与しなければなりません。そのため薄毛の診療ガイドラインでは、副作用リスクの観点から、内服薬のミノキシジルは推奨されていないのが現状です。

「まつ毛を伸ばしたい」「眉毛を濃くしたい」といった安易な理由で、ミノキシジルを内服するのは絶対にやめましょう。

内服薬のミノキシジルは、AGA治療で必要な場合に限り、医師の判断により処方される必要があります。また、先述通りガイドラインでは推薦されていないため、クリニックによっては処方されない場合があることは注意しましょう。

まつ毛を長くしたいのなら「ルミガン」

まつ毛を長くしたい薬を使う場合に適しているのが、「ルミガン」です。ルミガンはもともと緑内障の点眼薬で、副作用によりまつ毛が濃くなることで知られています。

まつ毛を濃くする目的でルミガンを使用する場合は、点眼するのではなく、まつ毛の根元に少量を塗布します。

とはいえ、ルミガンも他の病気の治療薬であるため、自己判断で使うのはおすすめできません。最近の女性用クリニックの中には、薄毛治療のための育毛に加えて、まつ毛の育毛のためにルミガンを処方しているところもあります。

医薬品を使用してまつ毛を長くしたい人は、AGA治療薬のプロペシアやミノキシジルを使うのではなく、まつ毛育毛目的でルミガンを処方しているクリニックを選ぶとよいでしょう。

まとめ

AGA治療薬であるプロペシアには体毛を濃くする作用はありませんが、ミノキシジルには、まつ毛や眉毛を濃くする可能性があります。

ただし、外用薬は局所に作用するので、ミノキシジルの使用により必ずまつ毛や眉毛が濃くなるわけではありません。

また、ミノキシジルには不整脈などの重大な副作用のリスクがあるため、自己判断で使用しないことが大切です。もし、まつ毛の育毛をしたい人は、ルミガンを扱っているクリニックに相談してみましょう。

  • 参考文献
    ・町田マリアクリニック https://www.maria-clinic.net/
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