育毛シャンプーによる薄毛対策を始めると、「せっかくならコンディショナーやトリートメントも」と考えるのは自然な流れです。しかし、シャンプー以外は使い慣れていないという男性の中には「どんな商品を選べばよいかわからない」という人も少なくありません。

そこで本記事では「そもそもコンディショナーやトリートメントは必要か？」という疑問から、髪や頭皮に対する効果、おすすめの商品までご紹介していきます。

• そもそもコンディショナーは必要？
  • 髪を保護してダメージ修復
  • トリートメントは７割以上が未使用
  • スカルプコンディショナーとは
• スカルプコンディショナーの効果は？
  • 頭皮の潤いを保つ
  • 髪にハリ・コシを与える
  • 発毛コンディショナーはない
• スカルプコンディショナーの選び方と使い方
  • 頭皮をケアするトリートメントを
  • 頭皮に直接つけてもいい？
  • 血行促進効果にも注目
• おすすめのコンディショナー・トリートメント５選
  • スカルプD 薬用スカルプパックコンディショナー
  • アデノバイタル スカルプトリートメント
  • DHC MEN スカルプケア トリートメント
  • MARO17 スカルプコンディショナー
  • リアップヘアコンディショナー
• 育毛シャンプーとの相乗効果を

そもそもコンディショナーは必要？

シャンプー後の髪につけるものといえばコンディショナーやトリートメントですが、女性が髪をサラサラにするために使うイメージが根強いです。髪の短い男性にとっては、そもそも必要なのでしょうか。

髪を保護してダメージ修復

コンディショナーには、髪の表面をコーティングして外の刺激から守る役割があります。このほか、髪の水分が蒸発してしまうのを防ぐ効果もあります。

一方、トリートメントは髪の内部に成分を浸透させることでダメージを根本から修復するものです。普段から髪を短く整え、パーマなどによるダメージも受けていない男性にとっては、コンディショナーやトリートメントの必要性を感じることは少ないでしょう。

トリートメントは７割以上が未使用

そうした男性のヘアケア意識は数字にも表れています。47都道府県の男性を対象に行われた調査によると、シャンプー後にコンディショナーやリンスを使っていないという男性は49％。トリートメントにいたっては77％が未使用という結果が出ています。

年代や地域によって数字は違ってきますが、ヘアケアはシャンプーだけで十分と考えている男性が多いことがわかります。入浴施設の洗い場にコンディショナーやトリートメントが置かれていないことが多いのも、需要を反映した結果なのかもしれませんね。

スカルプコンディショナーとは

シャンプー以外には何も使わない男性が多い一方で、男性ヘアケア用品を販売するコーナーには、育毛シャンプーとセットのようにコンディショナーやトリートメントがしっかり置かれています。

これは「スカルプコンディショナー」「スカルプトリートメント」と呼ばれる商品です。従来のコンディショナーやトリートメントといえば「髪をいたわる」ものでしたが、頭皮をケアするための商品も増えています。

育毛シャンプーと併せて使うことで、頭皮環境を整えて抜け毛を予防する効果があるとなれば、シャンプーしか使ってこなかった男性でも手に取ってみたくなるかもしれません。

育毛シャンプーについては【薄毛対策におすすめ！育毛シャンプーの選び方と注意点】で詳しく紹介しています。

スカルプコンディショナーの効果は？

スカルプコンディショナーやスカルプトリートメントを使うと、具体的にはどのような効果が期待できるのでしょうか。薄毛対策としての役割を中心に見ていきましょう。

頭皮の潤いを保つ

「スカルプ」という名前が付く通り、頭皮をいたわり、適度な潤いを与えてくれるのが最大の特徴です。

シャンプーで汚れを洗い流したばかりの頭皮を保湿することで、皮膚が本来持っている「バリア効果」が保たれます。これが抜け毛を予防することにもつながり、フケやかゆみの原因となる乾燥からも守ってくれます。

髪にハリ・コシを与える

頭皮をケアするだけではありません。スカルプコンディショナーには、髪を元気にして傷みから守ってくれる成分もしっかりと含まれています。

育毛シャンプーと併用することを想定して製造されているため、加齢によって髪が弱くなった男性の悩みにもしっかり対応してくれます。

独自のハリ・コシ成分を配合している商品も多いので、髪のボリュームアップも期待できるでしょう。

発毛コンディショナーはない

頭皮環境を整えてくれるスカルプコンディショナーですが、発毛効果はありません。日本で唯一、発毛効果が認められている外用薬は「ミノキシジル」です。

ミノキシジルを配合した発毛剤は少量ずつ頭皮に直接塗ることで効果が得られます。それゆえ、すぐに洗い流すコンディショナーやトリートメントに配合できる性質のものではありません。

スカルプコンディショナーの選び方と使い方

ここからは、スカルプコンディショナーやトリートメントを選ぶ際のポイントや、使い方に関する疑問についてご紹介します。

頭皮をケアするトリートメントを

前述の通り、コンディショナーやトリートメントには髪用と頭皮用があります。育毛目的の場合はスカルプコンディショナーやスカルプトリートメントを選びましょう。

洗い流さないトリートメントにはオイルやミストなどさまざまなタイプの商品がありますが、こちらは髪の補修やダメージ保護に特化しているため、育毛効果は期待できません。

頭皮に直接つけてもいい？

コンディショナーやトリートメントの成分が毛穴に詰まると抜け毛の原因ともなるため、「頭皮につけてはいけない」と考えている人も多いようです。

その点、スカルプコンディショナーは頭皮に直接つけることで効果が得られるため、頭皮にしっかりとなじませてください。ただし、すすぎはしっかりと行いましょう。

血行促進効果にも注目

髪に栄養分を届けているのは頭皮の毛細血管です。この働きが加齢によって弱まってしまうことが、髪が細くなる原因のひとつともいわれています。

スカルプコンディショナーには、頭皮の血行促進効果が期待できる成分を配合した商品もあります。頭皮につけた後にマッサージすることを推奨している商品もあるので、血行促進という観点から選んでもよいでしょう。

おすすめのコンディショナー・トリートメント５選

スカルプD 薬用スカルプパックコンディショナー

海藻エキスやヒアルロン酸ナトリウムといった成分によって頭皮をしっかりと保湿しながら、独自のハリコシ成分が髪をコーティングしてボリューム感をアップさせます。

アデノバイタル スカルプトリートメント

独自成分配合で、乾燥した頭皮をうるおいで満たし、ダメージを受けにくい髪へと導きます。アロマティックグリーンがアクセントとなった、明るくはつらつとした香りも特徴。

DHC MEN スカルプケア トリートメント

頭皮と髪に関する5つの機能を1本に凝縮したトリートメント。頭皮のベタつきを抑えて保湿することで、においやかゆみも抑えます。サラサラ効果で指どおりも滑らかに。

MARO17 スカルプコンディショナー

水分と油分のバランスを整えながら、頭皮環境をしっかりと整えます。頭皮に直接つけてなじませた後に、軽くマッサージすることで血流を促進させるのがポイントです。

リアップヘアコンディショナー

発毛剤の効果を高めるために蓄積皮脂を取り除いたあとの頭皮と髪に、うるおいを与えてくれます。切毛・枝毛を防いで「毛先まで強い髪」を目指す手助けとなるでしょう

※価格はいずれも税込みです。

育毛シャンプーとの相乗効果を

スカルプコンディショナーやスカルプトリートメントについてご紹介してきましたが、いかがでしたか。

シャンプー後の頭皮をしっかりと保湿することによって、髪がしっかりと育つための環境を整えてくれるのが基本的な役割です。

育毛シャンプーと同じラインアップにこだわる必要もないので、より多くの効果が得られる組み合わせを探してみるのもよいでしょう。